はじめまして

２月初旬から、右奥下の、銀冠をかぶせてある歯が噛み合わせると時々痛みます、

いたくないときもあります、

神経はとってある歯だそうです、

レントゲンでは異常はみあたらない、ようです、

なので何もしなくてよい、という歯科医と、試しに根の治療ををしてみる、という歯科医の意見に迷っています、

原因と対処のご意見いただけたらたすかります、
宜しくお願いします、

ご相談ありがとうございます。

大変興味深い相談ありがとうございます。
歯科医師を３５年やってきまして自分でも大変興味あるところです。
咬むと痛いには大きく分けると２つの問題がありまして、歯の根の問題と歯周、つまり歯肉を含む周りの問題があります。
後者の歯周の問題の場合には迷わず、早くに歯科に掛かり治療することが良いことはほとんどの歯科医師が同意するはずです。
ところが前者の歯の根（神経）の問題の場合は、本当に色々と考えられます。
もともと解剖学的には歯の神経は実は木の根っ子のように広がっているものなのですが、実際に治療できるのは幹の部分だけです。
したがいまして現代の顕微鏡、または拡大鏡の下治療することで、確率は数段に良くなりましたがそれでも謎の部分はあります。
レントゲンで１０年、２０年という単位で観察していますと、勝手に治ることもあるのも事実です。
ただ、痛いなら治療をする方がよろしいでしょうし、大して気にならない程度のものなら咬み合わせを調整していただき様子を見るのも一つの方法です。
もう一つ、一本の歯の問題ではなくご自身の口の全体の問題で、その痛い歯がどのくらい咬み合わせに寄与しているかが大きな問題です。
負担が大きければ当たり前ですが痛くなってもしょうがないところもあります。御神輿を担ぐ人が少なくなれば、その時に担いでいる人の負担は大きいに決まってます。
そのあたりを総合的に考えて、もう一度かかりつけの先生にご相談ください。